梨の品種紹介



幸水(こうすい) 収穫期:8月中旬〜下旬
「早生幸蔵」と「菊水」を交配して、昭和34年に発表された赤梨です。
日本で最も多く生産されている品種で、梨全体の約4割を占めている代表的な梨です。
果重は350g前後で、果汁が多く、糖度は12〜13度くらいで酸味は少な目です。

秋麗(しゅうれい) 収穫期:8月下旬〜9月上旬
「幸水」と「筑水」を交配して、平成15年に品種登録された新しい青梨です。
果重は400g前後で、糖度は13〜14度くらい。青梨独特の爽やかな風味があります。

あきあかり 収穫期:8月最下旬〜9月中旬
(新高×豊水)と(雲井×幸水)と交配して、平成15年に品種登録された新しい赤梨です。
果重は450g前後で、糖度は13〜14度くらい。酸味はほとんど無く、果肉は非常に柔らかい梨です。
果形が悪く、はっきりとしたスジが入ります。

秋栄(あきばえ) 収穫期:8月最下旬〜9月中旬
鳥取大学において、「おさ二十世紀」と「幸水」を交配して作られた赤梨です。
果重は350g前後で、この時期としては小ぶりですが、糖度は15度くらいで、まれに16度を超える物もあるほどの非常に甘い梨です。また、適度な酸味もあり、濃厚な味が特徴の赤梨です。
リンゴの様に果肉に密が入る場合がありますが、品質には問題ありません。

豊水(ほうすい) 収穫期:9月上旬〜9月下旬
「幸水」と「イ-33」を交配して、昭和47年に発表された赤梨です。
果重は400〜500g位で、糖度は13〜14度くらい。酸味があり、濃厚な食味が特徴です。
日本で2番目に生産量の多い梨で、梨全体の4分の1を占めています。

南水(なんすい) 収穫期:9月中旬〜10月上旬

長野県で「越後」と「新水」を交配して、平成2年に品種登録された赤梨です。
果重は350g前後。糖度は15度前後で酸味はほとんどない甘い梨の代表格です。

あきづき 収穫期:9月中旬〜10月上旬

「162-29(新高×豊水)」と「幸水」を交配して、平成13年に品種登録された赤梨です。
果重は500g前後。糖度は13〜14度で、酸味は少な目。甘みと酸味のバランスが良く、非常においしい梨として近年人気急上昇中の梨です。

新高(にいたか) 収穫期10月上旬〜10月下旬

「天の川」と「長十郎」を交配して、昭和2年に発表された赤梨です。
果重は600g前後で、中には1kgを超えるものもあるジャンボ梨。糖度は13度前後、酸味は中程度で果肉が柔らかく食味がいいのが特徴です。
生産量も多く、梨全体の生産量1割がこの品種です。
以前は「天の川」と「今村秋」が両親と考えられていたため、「潟県」の「天の川」と「知県」の「今村秋」から「新高」と名付けられたという俗説がありますが、実際は台湾最高峰の「新高山」から命名されたそうです。
時々、「しんこう」と読む人がおられますが、「にいたか」と読みます。

新興(しんこう) 収穫期:10月下旬〜11月中旬

新潟県で発見され、昭和16年に発表された赤梨です。
果重は500〜600g位。糖度は12〜13度くらいで、酸味が強く、果肉は固め。貯蔵性が高いので、常温でも1か月以上の保存ができます。

王秋(おうしゅう) 収穫期:11月上旬〜11月中旬

「C2(慈梨×二十世紀)」と「新雪」を交配して、平成15年に品種登録された赤梨です。
果重は600g前後。糖度は13度前後で、酸味はなく、あっさりした口当たりの梨です。
また、血統に中国梨「慈梨(ツーリー)」を含むため、純粋な日本梨とは異なる風味を持っています。
日持ち性もよく、常温でも1か月以上の保存が可能です。