西洋梨「ル・レクチェ」
明治時代にフランスから新潟県に導入された数十種類の西洋梨の1つだといわれています。
当時から栽培が非常に難しい品種だったため、市場流通できず、農家の自家用に細々と栽培されていました。
しかし、昭和50年代頃から栽培技術が確立され始め、現在では新潟県を代表する果物になりました。
ただ、生産量の増えた現在でも、ラ・フランスの10分の1の生産量ですので、新潟県内や三大都市圏でしか見かけることはないかもしれません。
果重は350〜400g位。糖度は15〜16度位で、年によっては17度を超える場合もあります。
果皮は収穫直後は緑色ですが、食べごろになると明るい黄色になってきます。
果肉は柔らかく、トロリとした舌触りが特徴。僅かな酸味があります。
独特の豊かな芳香が最大の特徴です。
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剪定 |
前年に伸びた余計な枝を間引いたり、古くなって収穫量の落ちた枝を更新します。12月〜翌年1月頃に行います。 |
誘引 |
枝を梨棚に紙紐で縛ります。これは樹形を整えたり、風で枝が揺れないようにするために行います。2月〜3月上旬に行います。 |
摘芽 |
必要のない芽を取り除きます。これによって残った芽に養分が行きやすくします。3月下旬ころ行います。 |
受粉 |
一花ずつ手作業で花粉を付けます。ル・レクチェに限らず、ほとんどの梨は自分の花粉では実を付けない(自家不和合性)ので、別の梨から取った花粉を付けます。4月下旬〜5月初旬に行います。 |
摘果 |
形の悪い実や小さすぎる実をもぎ取ります。これによって残った実に養分が行きやすくします。5月中旬頃に行います。 |
袋かけ |
果実一つ一つに袋をかけます。汚れや傷、病害虫から守ります。6月上旬に行います。 |
夏季管理 |
伸びすぎたり、邪魔な枝を切ります。日当たりや風通しを良くして、病害虫の発生を抑えたり、実に養分を行きやすくします。5月〜8月にかけて、数回行います。 |
収穫 |
果実を一個ずつ手でもぎ取ります。10月中旬に行います。 |
追熟 |
収穫直後は青くて食べられません。約40日間寝かせて熟します。この間に下の2つの作業を行います。 |
選果 |
果実を重さで選別します。この時病害虫の被害果を取り除きます。10月下旬に行います。 |
OPP袋入れ |
果実を病害虫の保護袋からOPPフィルムの袋に入れ替えます。ル・レクチェは熟してくると果皮が弱くなってくるので、それを守るために行います。また透明な袋なので、熟し具合がわかりやすくなります。11月上旬〜中旬に行います。 |
出荷 |
追熟が完了したものから順次出荷していきます。11月下旬から12月下旬まで出荷が続きます。 |